ダウンタウンでの
ギャラリー巡りから帰宅した時のこと。
「家に忘れてきたとばかり思っていたお財布が見当たらない」と
ボーイが真っ青になって家中を探し回っている。
最後に見たのは?うーん・・・えーと・・・今日は持って出たの?・・・・・・・・分からない
バスに乗るときはあったの?なかった・・・と思う「いつ」「どこで」の見当さえつけばと思っての助け舟も、ボーイが
パニック性一時記憶喪失
(笑)にやられていて役立たず。
バス停までの人通りのない2ブロックで落とした、スラれたの可能性は
極めて低く、バスに乗る時点でなかったのならボーイの言うとおり
多分家の中にあるのだろう。
だが、思いつく限りの場所を何度探しても見つからない。
やむなく0%とは言い切れない盗難の可能性を考慮し、お財布の中に
入れてあったクレジットカードをキャンセルした。
日頃から$20以上の現金は持ち歩かないことにしているので、
盗まれたとしても金品的に大した被害はないが、アメリカでお財布を
失くして一番コワイのはアイデンティティを盗まれることから来る
二次被害である。
クレジットカードや免許証など身分証明となるものが一緒に入って
いると、悪意をもった他人に「なりすまされ」てしまう。
クレジットカードを作られれば身に覚えのない請求が来る、犯罪に
悪用されるなどしてクレジットヒストリー、要するにこれまで
築きあげてきた信用を台無しにされてしまうと、信用社会である
アメリカでは生活する上で色々と不都合なことが出てくる。
そのようなことがあるので、クレジットカードも1枚だけしか入れて
いなかったのは幸いだったが、ボーイのお財布にはあろうことか
免許証も入っていた。
免許証を発行しているDMV
(Department of Motor Vehicle)は、
あいにく週末で火曜日まで休み。
翌2日間は一緒に入れてあった全部のものを悪用される前に、
念のためキャンセル、再発行してもらうための電話にかかりきり。
他にも警察やらクレジットビューローやら次々とチェックを入れた。
懸念していた不正アクティビティはなく、少し気分的に落ち着きを
取り戻したある日、乾燥機のドアを開けると淡い色ばかりの中から
ダークな何かがポトンと足元に落ちた。
ボーイのお財布(革製)だった。ギャラリー巡りの前日、どうした風の吹き回しかボーイが突然
「シャワーカーテンを洗いたい」と言いだしたのだ。
外したカーテンからリングを外すのに一時的にどこかに置いた時に、
何らかの理由でお財布が巻き込まれ、そのまま一緒にピックアップして
ランドリーバスケットに入れてしまったらしい。
バンザーイ!
出てきたクレジットカードと免許証はもう使えなくなってしまったけれど
ボーイの笑顔はとても晴れやかだった。
なぜ「朱に交われば赤くなる」なのか?って・・・
(笑)
続きを読む "朱に交われば赤くなる"